機械の創造力 【デジタルプロフェッショナル学科】

AIが社会に浸透していく中で、
AIが人間の仕事を奪っていくと言われています。
取って代わられる仕事と、取って代わられない仕事があると
言われていて、マニュアルに落とせる単純作業は前者の代表、
芸術や研究などの創造的な作業は後者の代表と言われています。
でも、本当にそうなのでしょうか?
芸術や研究などの創造的な領域は本当に安泰と言えるのでしょうか?

例えば、将棋の世界では、AIが新手を生み出しています。
それまでプロの棋士が考え付かなかった「創造的」なものです。
また、ビジネスの世界でもディープラーニングで大量のデータから
新たなマーケティングの「法則」が見いだされています。
これも「創造的」な営みといっていいものでしょう。
もちろん、AIは過去のデータを元に「創造」します。
ただ、それは人間も基本的に同じではないでしょうか?
人間も経験、過去のデータを踏まえずに
新しい価値あるものを生み出すことはできないと思います。

長くなるので別の機会にしますが、
芸術の領域においても、
それほど人間の地位は安泰ではないと思っています。
AIが浸透していくスピードに違いはあれ、
多くの領域で聖域なくAIが浸透していく時代になってくると思います。
むしろ、創造的と言われる分野こそ、
高い専門性が要求される分野であるからこそ、
人材を育てるのに教育コストがかかるので、
AIによる肩代わりが渇望されているのだと思います。
それでは、AI時代の教育はどうしたらいいか、
何を目指したらいいか、という話にも繋がっていきますが、
これも別の機会に譲ります。