少人数編成のクラス【デジタルプロフェッショナル学科】
「ひとクラスの学生の人数は12人がベスト」、と
書かれた記事をインターネットで見たことがあります。
その数字の根拠を示す学術論文までは読まなかったのですが、
なんとなく私は納得しました。
少人数のメリット
12人、とまではいかないですが、新学科では多くても20人ほどでひとクラスを編成します。
学生の数が少ないと一人一人に先生の目が行き届きます。
教壇に立っていて、授業中に誰が何をしているのかがわかります。
「この学生はわかっているな」「この学生はわかっていないかな」というのが、
表情や態度でだいたいわかります。
それを察して、同じ内容をもう少し詳しく説明したり、簡単に思ってるようならスキップする対応ができます。
人数が多くなって30人を超え40人ほどにもなると、学生の状況を把握するのが急に難しくなります。
たとえ学生の状況を察することができても、人数が多いと、授業の速度を速めたり、遅くしたり、といった
柔軟な対応をするのが難しくなります。
イレギュラーに変更することに対してプレッシャーを感じるからです。
双方向の授業
少人数であれば、顔と名前をおぼえて生徒と早く仲よくなるので、
学生一人一人に質問を当てやすく、双方向の授業になりやすいです。
クラスにいる学生の数によって親密さの度合いが変わってくるのは当然のことです。
そして、双方向の授業のほうが教育的な効果が上がるのは言うまでもありません。
大人数のクラスになると、学生に質問を投げかけたり、意見を聞いたりする機会は減り、
どうしても一方的な授業になりがちです。
学生は大きなクラスで自分に当てられないと知ると緊張感がなくなり眠くなります。
まあ、いたし方のない自然なことです。
授業中の質問
もっと重要な問題は、大きなクラスでは、学生にとって質問することへの抵抗が大きいことです。
わからないことがあっても、恥ずかしかったり、授業の進行を止めるのを気にして聞けません。
先生が「遠慮なく質問するように」と促してもです。
授業中わからなかったことはその後どうなるでしょうか?
あとで学生が先生に聞きに来るでしょうか?
自分で調べてくれるでしょうか?
答えはきっとNOでしょう。
基礎的なことをわからないまま放置して先に進んでしまうと、ますますわからなくなります。
あげくのはて、学生は学習意欲を失ってしまいます。
わからなかったら聞いて欲しい
今教えている学生にも話していることなのですが、
「わからなかったら聞く」ことを大切にしてほしいと思っています。
わからないことを恥ずかしがらずに聞くこと。
わからないから学校に来ているのだし、わからないことは他の学生にとってもわからないことが多い。
一人が勇気をもって聞いてくれたことで、他の学生が助かることもよくあります。
わからないことは授業の進行を止めてもその場で聞くこと。
単純で大切なことですが、大クラスではなかなか難しいのです。
友だちを見つける
最後に、小クラスのメリットをあげるとすると、学生同士が仲よくなりやすいことです。
実はこれが一番大きなメリットかもしれません。学生のときにできた友だちは本当に貴重です。
ぜひこの学校で心の内をあかせる友だちを見つけて欲しいと願っています。