思い起こすだに【デジタルプロフェッショナル学科】

映画「フーテンの寅さん」には、始まり方にパターンがあります。
久方ぶりに実家の柴又に帰ってきた寅さんが
つまらぬことで家族と喧嘩してしまい、その翌日の早朝、
家族が寝ている間に柴又を離れる、というパターンです。

しばらくすると旅先の寅さんから柴又の実家に手紙が届きます。

わたくし、柴又におります日々は思い起こすだに恥ずかしきことの数々、
今はただ、後悔と反省の日々を過ごしておりますれば、・・・

学がない寅さんが汚い字で名文を書くのが面白くて、
私の父のお気に入りのシーンでした。

前置きが長くなりました。

先週、卒業式で学生が巣立っていきましたが、
教えてきた立場の者として、寅さんと似た心境にあります。
「あの授業でよかったんだろうか?」
「もっとできることはなかったろうか?」
後悔と反省の日々を過ごしているわけです。
準備や努力をしなかったわけではありませんし、
色々悩んで試行錯誤してきたわけですが…。
まだまだやるべきことは多いです。
Much remains to be done.
I still have a long way to go.